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教授ご挨拶

ようこそ、東海大学医学部病理診断学のホームページへ

病理診断学は、患者さんの体から採取された組織や細胞を詳細に調べ、病気の原因、種類、進行度などを正確に診断する医学分野です。
私たちの教室の大きな特徴は、病院の診療部門と医学部の研究・教育部門が一体となって運営されている点にあります。
これにより、臨床と研究・教育が密接に連携し、質の高い医療の提供と次世代の病理医の育成に貢献しています。

◆多様なキャリアパスと専門性の追求
当教室では、教員一人ひとりが自身の強みを最大限に発揮できる分野を選択し、臓器専門性やユニークな研究分野を追求できる環境が整っています。もちろん、特定の臓器に偏らず、高い診断能力を持つ病理診断医(ジェネラリスト)を目指して研鑽を積むことも可能です。 私たちは、皆さんの多様なキャリア形成を積極的に支援します。

◆病理医の強みと先進技術を融合させた独創的な研究の推進
病理医の最大の強みは、患者さん由来の組織や細胞を直接顕微鏡で観察し、そこからインスピレーションを得られる点にあります。これは、他の診療科の医師や人工知能(AI)には真似のできない、私たち病理医だからこそ獲得できる専門技能です。

近年、遺伝子解析技術や情報処理技術が飛躍的に進歩したことで、日常診療で採取される病理組織から遺伝子、タンパク質、細胞間相互作用などの情報を網羅的かつ簡便に取得することが可能となっています。私たちは、日々の病理診断で生まれる疑問や独創的なアイデア、そして新たな発見を深く掘り下げるため、これらの先進技術を用いて患者さん由来の組織や細胞を解析し、病態の解明や新たな診断マーカーの探索に日々取り組んでいます。

◆幅広い症例と若手病理医の育成
大学病院としての特性を活かし、当教室では腫瘍性疾患はもちろんのこと、炎症性疾患、小児疾患など、多岐にわたる幅広い症例を経験することができます。これは、病理医として総合的な診断能力を培う上で非常に貴重な機会となるでしょう。

私たちは、病理診断に情熱を持ち、将来を担う若手病理医を常に募集しています。経験豊富な指導医のもと、充実した環境で実践的な病理診断学を学び、研究に励むことができます。 病理診断を通して、患者さんの未来に貢献したいという意欲ある皆さんの参加を心よりお待ちしております。

   

東海大学医学部医学科基盤診療学系病理診断学  
    教授 眞杉 洋平
  

略歴
2004年3月 慶應義塾大学医学部卒業
2006年3月 慶應義塾大学病院 初期臨床研修修了
2006年4月 慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程入学
(病理系病理学専攻、坂元亨宇教授指導)
2010年4月 慶應義塾大学医学部病理学教室 助教
2015年4月 ダナ・ファーバーがん研究所 腫瘍医学部門・腫瘍病理学
リサーチフェロー
2017年2月 慶應義塾大学医学部病理学教室 助教(復職)
2017年4月 済生会宇都宮病院病理診断科 主任課長代理
2017年10月 慶應義塾大学医学部病理学教室 専任講師
2020年4月 慶應義塾大学医学部病理診断部 専任講師
2024年7月 東海大学医学部医学科基盤診療学系病理診断学 教授